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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月12日月曜日

2011年12月12日月曜日18:58

こんにちはnew-Tです。

今回は宮城県の湘南とも言われる亘理町に行ってきました。
天気は快晴。空気もおだやかでやさしい。まるで春です。
いちごが育つのには絶好の環境だということが納得できます。

宮城県内には11の災害FM局があります。その一つ亘理町が運営する「FMあおぞら」にお邪魔しました。

災害FM局は、東日本大震災後にスタートした地域に根ざした小さな放送局です。その小回りの利く速報性とお隣感覚で、震災から9カ月たった現在でも地域住民の方々から重宝がられています。

「FMあおぞら」は、亘理町役場庁舎前の仮設プレハブの2階にあります。
役場庁舎自体が地震で被災したので、役場機能はすべて庁舎の外のプレハブにあるのです。


ギシギシと鳴る鉄の階段を上ると「FMあおぞら」のスタジオと事務所。
八畳間くらいの広さでしょうか。スタジオとしては手狭なんでしょうが、要は確実な情報発信が使命の放送局なら、これで十分とも思えます。




代表の吉田圭さんにお話を伺いました。
「放送局なんて縁が無かったからまったくの素人です」
素人さんが何故?
「隣町の山元町の災害FM局を3日間手伝って、亘理町にも必要だなって思ったんです」



吉田さんのお住まいは亘理町の沿岸部にあるので、津波が襲いました。
知人宅に身を寄せている間、ラジオから流れてくるのは他の地域のニュースだけ。亘理町の情報が全くつかめませんでした。
そうこうしているうちに、山元町の災害FM局が321日に開局。
それを知って、323日には亘理町長に災害FM局開設を提案。
その間に友人・知人に声を掛けてスタッフを募集。
24日の午後4時には開局してしまいました。
いやはや、素早い!!

こんなに早く開局できたのは山元町の災害FM局のサジェストと新潟県長岡市の市民FM局からの機材提供のおかげだということです。


現在の放送時間は午前8時から午後7時まで。市民ボランティア12名が交代でアナウンサーからディレクター、取材活動まで独自に動いて、情報収集と提供を続けています。
亘理町約1万世帯で聞くことができるそうです。
この日は町議会が開催されていました。吉田さんは情報収集のため大忙しでした。


「震災から9カ月経って、住民の方々が必要としている物が変化してきています。そういう細やかな情報はマスコミではカバーできません。町の片隅でやっているようなお茶のみ話や学校の行事、法律相談会の様子などを密に伝えていくことによってコミュニティが再生していくことを願っています」


今後、災害FM局に関する制度的な整備を進めて欲しいというのが吉田さんの願いです。




震災当日、停電した自宅でわたしが情報を得たのは小さな携帯ラジオでした。某放送局のアナウンサーが声を詰まらせてニュース原稿を読んでいたのが印象的でした。ラジオは人間くさいものだと認識しました。テレビではこうはいかないでしょう。聴覚だけに訴えるラジオは唯一、人と寄り添うことができる媒体なのかもしれません。
そういう意味では災害FM局の存在は人と人とをつなぐ役割を果たしているのでしょう。
心強い媒体です。


取材を終えるとちょうどお昼時。町内の食堂に入ったら「FMあおぞら」が流れていました。ゆっくりとした口調でコメントを読み上げる女性アナウンサーの声がやわらかく店内を包んでいました。ここにも春を感じるなあ。

津波に襲われた「わたり温泉鳥の海」。ここでも多くの方々が救出されました。

の海漁港からは船がグングン出て行きます。
  

亘理町臨時災害ラジオ FMあおぞら 
周波数 79.2MHz
宮城県亘理郡亘理町字下小路7-4
0223-32-2293

(平成231212日)