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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月2日金曜日

2011年12月2日金曜日13:36
new-Tです。



とにかく熱い方です。

潜水夫歴24年の吉田浩文さん(44歳)は震災当日のことから現在、そして閖上復興への思いを、時には笑顔で時には怒りを込めて語ってくれました。




吉田さんは宮城県女川町生まれ、お祖父さんから三代続く潜水夫です。息子さんも潜水夫だそうです。

閖上には7年前、水難者の捜索のために入り、それがきっかけで5年前、閖上で株式会社潜匠を起こしました。



実際、犠牲者や自動車を収容する仕事です。

震災から1週間も経たない時点で名取市長から特命で遭難者の収容を依頼された吉田さんはそれから5月の連休前まで1日の休みもなく働いたそうです。
大阪、兵庫、奈良、鳥取から応援のダイバーもやってきて、その間、収容した遺体は1000体弱ではないかといいます。



「人の生命はあっという間に無くなってしまう」。

閖上小学校に津波から避難した当日、目の前の惨状を見るに及んで吉田さんは深く心に刻みました。そして自治体への怒りがこみ上げてきました。回りを海に囲まれ、川も、運河も水路もある名取市に、この国に消防のレスキュー隊はあってもダイバー隊がないとはどういうことなのだろう。

吉田さんは最近名取市の消防署にダイバースーツを寄付しました。
ここから吉田さんの思いは一歩前進します。民間救助隊を組織したいという思いです。


「閖上は元通りでいいよ。要塞みたいな堤防作って閖上の美しい浜辺が見られなくなるのは嫌だな。要塞堤防より人に防災教育と訓練した方がよっぽどいいし、避難誘導路を整備することだと思う」




吉田さんは来年7月を目標に、閖上に宮城県でどこよりも早く海水浴場を作る計画に取り組んでいます。
既に水質検査や放射能検査も終わり、安全性をクリアしたそうです。

閖上の地に海水浴場がオープンすれば、仙台空港アクセス鉄道も活性化することになります。


吉田さんはあの大津波に遭遇しても海から離れることはありませんでした。

逆に海に寄り添うように生きることを決めたようです。

そこには海への畏怖と潜水夫としての業があるのかもしれません。

吉田さん、来年夏を期待してますよ。


(平成23年12月2日)