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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月5日月曜日

2011年12月5日月曜日15:16


by  new-




震災後、県内各所に設置された仮設住宅の中で、最も早くインターネットを活用して自らの生活を記録するホームページをスタートさせたのが仙台市太白区長町にある「あすと長町」仮設住宅です。









鈴木良一さん


鈴木良一さん(69歳)は「あすと長町仮設住宅運営委員会」の会長。

「このままじゃ無法地帯になってしまいそうだったから、運営委員会を作って、言い出しっぺの責任上、会長になったんですよ。」

鈴木さん、言い淀みがありません。
極めて明晰にご自分の立ち位置をわかっていらっしゃるようです。




鈴木さんは仙台市若林区荒浜に自宅がありましたが、津波で全て流失。残ったのは居間の基礎とフローリングのみ。

「まるで荒野の中の舞台のようでした。芝居やれますよ」

冗談も絶えません。




若林体育館に避難している4月に仮設住宅の入居希望があり、荒浜のご近所10家族のコミュニティで応募して当選、5月8日に入居しました。



ところが、仙台市はもちろん、他地域からの入居者も多く、ゴミ出しなどの公共倫理の上で守らなければならない事柄がおろそかになってきました。

最初は有志10名が集まり、仮設住宅内の住環境、防犯、美化などの運営を今後どのようにしていくかを検討してきました。
そうしてたどり着いた結論が、「あすと長町仮設住宅運営委員会」なのです。
発足は8月24日、現在は全233戸中賛同者数は116世帯です。(10月末調べ)



以下に紹介するのは「仮設住宅運営委員会発足の趣旨」です。



『年数が限定された仮設住宅はあくまでも仮の住まいであるが、この災害から立ち直る重要な環境であり、自立するための重要な期間でもある。「どうせ出て行くのだから」と思わず、お互いの連携と融和をはかり、決められた期間少しでも住み良いコミュニティの輪を広げ、仮設住民が団結して、住民の手による平和な仮設内にしたいとする目的・目標が一致した。』(住民説明資料から抜粋)





仮設住宅集会所はいつも住民の方が集ってにぎやかです。
外観も明るいトーンの色でペイントされています。




仙台市の仮設住宅の中では最も入居者の多いところなので、鈴木会長の忙しさも並大抵ではなさそうです。奥さんと喧嘩の毎日だとか。



 「もう海を見るのも嫌だ。」という鈴木さん。キャンピングカーを購入し、冬は南へ、夏は北への放浪のような生活か、大きな木を探して家を造り、樹上生活をするのが夢だそうです。



 「物がみんな無くなったので開き直った。なーんもコワイモノなしだね」

多分、数年後の冬には九州あたりで樹上生活している鈴木さんを目撃するかもしれません。




あすと長町仮設住宅のHPはこちら。
http://asutonagamachi.web.fc2.com/


仮設住宅の現在を知ってもらうためと、自治体へのアピールのために作ったそうです。

様々なイベントはいつでもWelcome。イベントを通して住民の皆さんのコミュニケーションが取れるようになることが狙いです









集会所内に貼ってある標語。「どんな時も人にやさしくしよう」。これは震災がなかったとしてもそうですね。








集会所内には様々な資料が全国から集まっています。


(平成23年12月5日)