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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月14日水曜日

2011年12月14日水曜日15:30
こんにちはnew-Tです。
さて、今回はわたしのフィールドである演劇で復興しようとする方々を紹介しましょう。

公演が来年2月という塩釜夢ミュージカルの稽古場である塩釜市遊ホールに行ってきました。

塩釜夢ミュージカルは来年で8回目を迎えるイベントで、毎回、地元に由来する昔話や人々の暮らしを題材に、出演者とスタッフを塩釜市民から公募、ワークショップを経て公演するという市民参加ミュージカルです。
ここ5年間は仙台の「劇団IQ150」の代表で劇作・演出家の丹野久美子さんの書き下ろしを上演しています。

公演会場となる「遊ホール」の入る壱番館は、津波で1階が水没しました。
今回、5回目の出演となる小林桂子さんは塩釜市の職員で、ちょうどこのとき「夢ホール」で仕事をしていました。
「遊ホール」で帰れなくなった100人くらいの方々の体調などを管理、一夜を明かした翌日から「遊ホール」を拠点に介護事業所を回る日々。

小林さんは長寿社会課の保健師なのです。

旦那さんも塩釜市の防災課所属だったので、夫婦ともに震災後即最前線に立ったのでした。




「もう1カ月くらいは眠る暇も無かったですね」

やっと落ち着いてきたところに起きた4月7日の地震は、小林さんの心を折りました。

多くの方が2回目の地震のショックを語ります。
かく言うわたしなど、2回目の深夜の地震は酔っぱらって眠ろうとしていた矢先で、その地震の大きさに動じませんでした。一種の諦めでした。せっかく整理した書庫の本棚はまた倒れ本は散乱。CDケースからCDも散乱。もう笑うしかありませんでした。本気じゃないですけどね。

そんな辛い時に、丹野久美子さんから話がありました。「遊ホール」で「ココロノキンセンアワー」という市民を励ますイベントにミュージカルメンバーで出演しないか?というのです。小林さんは、もちろんすぐにやりたいと手を挙げました。

集まったメンバーは60人。

みんな辛い時をバラバラで生きてきた。だけど、
「仲間がいる!!」
「やりましょうよ!!」
「夢ミュージカルに参加しているメンバーの絆が深いことを震災後改めて感じました」
「辛いけど、前を向いて、この経験を大事にしながら、忘れるのではなく、大切な記憶にしたいと思います」

小林さんの口調はやさしく、おっとりしています。こんな保健師さんに診てもらえたらさぞや安心できるでしょう。
でも、気持ちは強く、しっかり目標を見据えています。

「今回は桜姫の役をやります。桜姫ですから」

念押しされました。観に来ますよ。


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さて、子役も紹介しましょう。
尾形夏紀ちゃん(10歳)です。


夏紀ちゃん達筆。それもそのはず書道六段だと!!書道は八段が最高位なので、先生になれるじゃないですか

夏紀ちゃんは夢ミュージカル、今回で3回目の参加です。
すごいしっかりしています。わたしの小学四年生当時なんてハナ垂らしてましたけどねえ。

被災した方々に何を伝えたい?ちょっと難しい質問をしてみました。
「みんな力を合わせて芝居を創っているので、仮設住宅に住んでいる人も、他の住民の人たちと力を合わせて頑張ってほしいです。」
なるほど。芝居の良いところは仲間が力を合わせて一つの作品を創っていくところですからね。そしてその作品はこの宇宙に一つしかない出会いの賜物なんです。

夏紀ちゃんたち、学校の友達の間では来年の3月頃にまた大きな地震がやってくるという噂が流れているそうです。いわゆる都市伝説の部類に入るケースでしょうが、それだけ子どもたちの心に大きなショックを与えたともいえます。




塩釜夢ミュージカル「風のあしあと」は震災後の被災地で人を助けるネコの話だそうです。
4歳から68歳までのキャスト総勢80名という大所帯。本当に市民参加の一大ミュージカルですね。
公演は来年2月18日(土)19日(日)
詳しくは「遊ホール」へお問い合わせを。
022-365-5000



(平成23年12月14日)