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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月14日水曜日

2011年12月14日水曜日20:03
こんにちは。気仙沼のkaiiです。
皆さんは、大切な写真をどうされていますか?
写真にも、お医者さんが必要だと思いませんか?



「生きていて良かった」そんな気持ちで会えた方がいます。
いつもいつも、人を大切に生きている尾形さんです。


「大切な写真は、データだけでなく必ずプリントして写真としても保管しておかないと。データが消えたらおしまいだからね」

その時、尾形さんは家族の安否を確かめて、店に戻りました。振り返ったら津波が後ろまで迫っていたそうです。
お店は1.4mの高さまで津波に浸かったそうです。胸のポケットに入っていた携帯電話は水没しました。
水に浸かりながらも、表の写真を撮り続けて、水が引くのを見ていました。
水が退くと、市内の病院へと避難し不安な一夜を明かしました。
翌日家族の無事を確認した時は、本当に安心したそうです。




避難所生活の3日目から、毎日5kmの道のりを歩いて店の片付けに通いました。
多くの友人や知人メーカーさんのお手伝いで、4月11日にはお店を再開できたそうです。




お店を再開すると、多くのお客様から、濡れた写真や焼けた写真、水没したデジカメのデータなど、いろいろな相談が飛び込んできました。


そのお話を私kaiiは、流されてしまった叔父の遺影写真のことを思い出しながら聞きました。
親戚親類の皆が被災したわが家でも、写真の一切を失ったのです。

「データさえあれば、いつでも写真プリントはできる」と過信していた自分を恥じました。
「必ずプリントしておくんだよ」尾形さんにいつも言われていたのに、「大丈夫~ パソコンに入れておくから」と受け流していた私。
一瞬の思い出を記録しておく写真の大切さをあらためて痛感しました。

「“再開してくれてありがとう” そんな言葉をたくさんもらったよ。この言葉にどんなに励まされたか。ありがたいね」
その言葉の優しさと強さに多くの人が元気をもらったのでしょう。

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叔父の遺影をあきらめきれない私に・・・
「誰かに借りて持って来れば、いつでも作ってあげられるから」
そんな言葉を掛けてくれました。
大切な人をいつも感じさせてくれる写真。
苦しい時には相談相手に、楽しい時には話し相手になってくれる存在が写真かもしれません。



きれいに飾られた店内にいると、震災があったことが嘘のようです。
震災の記憶を残すことも、家族の絆を残すこともできる。それが写真なのだと考えました。
ありがとうございました。




(平成23年12月14日)