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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月22日木曜日

2011年12月22日木曜日14:00

自宅で挽いたコーヒーをポットに入れ、デスクで熱いコーヒーを飲みながら「違いがわかる女・・」と目を閉じ陶酔しているうちに、朝礼に遅れそうになるmomoです。

気仙沼アンカーコーヒー。

港町にある小さなカフェに、海から戻ったフィッシャーマンたちが憩いを求めて集まる場所というイメージを抱いていた憧れのそのカフェが、遂に仙台サンモール一番町にオープンしました。
震災前から一度飲んでみたかったそのコーヒーに「light house(灯台)」という名のコーヒーがあると知り、コーヒー好きのmomoは仙台店のオープン前に佐沼店に早速取り寄せの電話。
逸るココロで12月22日にオープンした気仙沼アンカーコーヒー直営店「フルセイルコーヒー仙台一番町店」に伺いました。



キャプテンの中澤 史(なかざわ さとし)さん。
その輝きは「light saver」どころか太陽そのもの。
ふつうの日常に戻るという復興の形の中に、コーヒーやお茶を美味しく飲むという当たり前の幸せがある。それは緊張や疲労を解き放つ、貴重なひとときです。
北古川、佐沼2店舗のキャプテンである中澤さんにとって、フルセイルコーヒーのこだわりを聞きました。


「僕は気仙沼の1号店のオープニングスタッフなのだが、当店のスペシャルティコーヒーに触れて、初めてコーヒーというものの良さを認識した。
コーヒー豆は同じ苗を植えたとしても、気候風土や栽培方法、収穫方法、ドライ方法、管理方法によって風味が全く違うものになる。淹れたてのものはお客様にお出しする前に、クルー(スタッフ)たちが香と味を確認してから出している。コーヒー豆のカウンセリングにもケースバイケースで応じている。コーヒー豆は挽いている先から酸化が始まるので、スピード力が大事。誰でもできることを、誰もやらないレベルでやるのが我々の仕事。
人から人に手渡すサービス業で、バイタリティとアイディンティを生かせないのなら、自動販売機に任せればいい」

 
 ―気仙沼店の2店舗は津波で被災されたと聞きました。

「気仙沼の2店舗を津波でやられ、佐沼の店舗内も当初は店内壊滅状態。まともに機能できたのは北古川店しかなかったが、青森、関東、関西方面の業者から協力を受け、3月末にはスタートした。自分もいとこを津波で亡くしている。
故人を偲ぶということは大事だ。でも、いろんなものを呑込んで、奪い去ったものは自然災害。これが人間であれば悔恨が生きる原動力になることもあるが、これは誰の責任でもない。だったら、残った人間達が協力しあいながら頑張って行くしかない」


―気仙沼は今も尚震災の爪痕が深い。

「震災後、気仙沼に戻り惨々たる状況の中で、大谷海岸近くの神社の赤い鳥居だけが残っているのを見て、非常に神秘的なものを感じた。実家が気仙沼である人間として、自由奔放に自然と慣れ親しんだ故郷の大半が流されたのを知り、故郷の復興に直接携わりたいと思っていたが、自分には責任のある仕事がこちらにある。 ここで頑張ることが、気仙沼の復興につながると信じている。
こういう時だからこそ、おいしいコーヒーを楽しめる余裕は必要。そのお手伝いをするために、自分は今の仕事に巡り合ったのではないかとさえ感じている。今、復興に向って頑張っている人達の中には、とてもじゃないがポジティブにはなれない、ましてやポジティブになることを強制的に求めることは誰にもできない。
だからこそ立ち上がれる人間、動ける世代たちが求心力となっていかなければいけない」


―ネガティブなところからポジティブを見出す秘訣とは。

「自分自身営業の経験があるので、ネガティブなところからポジティブなところを見出すことには慣れている。  ネガティブに人間が落ちないためにはチャレンジすること。それをクリアしようとチャレンジを続ければネガティブになっている暇がない。何もないところから何かをできるようになるのは、大変なことだが反面とても楽しいことなのではないか」


魅力的な話術をもつ 中澤 キャプテン


―どうやって気持ちを切り替えているか。

「二者択一。自分はどちらを選ぶか。チャレンジするか、それとも状況から逃げ回るか。
震災を抱えて悲痛な顔で生きるか、それとも明るく胸を張って生きることを選ぶか。
落ちそうな時、そうやって究極の選択をすることで、気持ちを立て直している」

―中澤さんの今後の目標は。

「お客様に笑顔になってもらうとこ。give & be given 、与えれば与えられるというのがコンセプト。小さくてもいいから目標をもつ。そこからリズムをつかみ、幾つか積み重なればいつしか必ず事は好転する。どんな所でも、明るい エネルギーをもつ場所にしか人は集まらないと思っている

―フルセイルコーヒー仙台店からメッセージを。         

「フルセイルのスタッフは皆元気で明るくていいよねと業界でも高評価を頂いているが、フルセイルのスタンダードは、まだまだこんなレベルではない。
お客様に笑顔で帰っていただくには、僕らが笑顔であること。これは1号店の時から当店が特化としているところだ。
こんな時だからこそ、お客様たちに笑顔になってもらい、フルセイルに来てよかったと喜んでもらいたい」


気仙沼のアンカーコーヒーは、12月23日天皇誕生日、田中前の仮設店舗でオープンしました。
今度はイタリアのバル形式で夜も営業する。仙台一番町店は8時から20時まで営業。
気仙沼発のエネルギーに仙台で触れたいなら、一杯のコーヒーを口に運んでみるといいでしょう。
そこには「light house」のような、明るくたおやかな光が灯っています。


(取材:平成21年12月23日)

※「light house」はカップオンコーヒーのセット売。仙台一番町店では現在販売しておりません。




■ フルセイルコーヒー仙台一番町店
仙台市青葉区一番町2丁目5-6  TEL 022-399-8109
営業時間:8:00~20:00
http://www.anchor2fullsail.co.jp/

アンカーコーヒークルー日記
http://anchor2fullsail.da-te.jp/