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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月31日土曜日

2011年12月31日土曜日18:00
ココロデスクです。

今年も残すところ6時間。皆さんは初詣はどこに行くご予定ですか?


震源地に一番近かった陸地、金華山でも初詣の受け入れ準備が真っ盛りです。

金華山は出羽三山、恐山と並んで東北三大霊場の一つに数えられ、古くから多くの善男善女が訪れる聖地です。
同時に、「観光立県」である宮城県にとっては、いち早い復興が待たれる重要な観光地の一つでもあります。

ところが、地震の揺れで社殿や参道は激しく傷み、夏を過ぎても復旧がままならない状態でした。
地元関係者と全国から集まるボランティアの協同による復旧作業が始まったのは、ようやく9月も半ばを過ぎた頃。その後、作業は急ピッチで進み、何とか初詣に間に合いました。
この12月には、「ボランティア支援ベース 絆」たちの呼び掛けで参道の修復整備の最後の仕上げが集中的に行われ、今や参詣者を待つばかりです。


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さて、その金華山にお参りするには、海を渡らなければなりません。

昨年までは、鮎川港や石巻から定期連絡船が運行していました。しかし、事務所や待合所は流され、桟橋は大きく地盤沈下して、未だに連絡船が接岸できない状態です。

そこで今年は、「海上タクシー」が参詣者をピストン輸送しよう、ということになりました。

その内の1社、「シードリーム金華山汽船」の専務取締役、成田和江さんにお話をお聞きしました。



「津波警報が出された後、すぐに公民館に避難しました。大きな波が陸に届いてから自宅が流されるまで、2秒とかからなかったことを覚えています」


子どもたちの今後のことを考えて、一時は会社を畳んで県外に移住することも真剣に検討していたという成田さんでしたが、4月上旬になって携帯電話が繋がるようになると、光が見えてきました。

「以前から贔屓にしてくださった個人のお客様や観光バス会社などから、励ましや“いつ再開するんだ?”という問い合わせの電話が続々と飛び込んで来ました。その上、たくさんの支援物資も。その頃になると、復旧関連の業者の方々から海上タクシーを運行してほしいという依頼がひっきりなしにやってきたんです」

輪番で行き来する神職の方々の足も必要でした。網地島に住む2名の小学生を送迎する「スクールボート」の依頼も入りました。
津波警報ですぐさま洋上退避したことが幸いし、72人乗りと12人乗りの2艘の持ち船は無事でした。

「“やっぱり続けなさい!” という思し召しだと受け止め、再起を決意しました」

こうして、12人乗りの海上タクシー「シードリーム II」1艘で、会社は営業を再開したのです。




ただ、定期船の運行ができないために、長年働いてくれた従業員を解雇しなければならないという、辛い判断も下さなければなりませんでした。

「定期船再開のためには、事務所と待合所を建て直さないと。それ以前に、鮎川港と金華山の両方の桟橋が元に戻らないことには」

「震災前に比べてお客様はめっきり減りました。余震や被災した町並みが怖いとおっしゃる方。大きな方の船に乗りたいと希望される方。そもそも、参詣ができるようになったことをご存じない方。そんなお客様たちが戻ってきてくださるまで、この船で頑張って行かないと」


明日の朝6時半。初詣客を乗せて、「シードリーム II」は鮎川港を出港します。


金華山観光汽船
http://www.ishinomaki.info/seadream/


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ココロデスクは、参詣支援ボランティアの一人として、その出港を見守りたいと思います。
天気予報を気にしながら、仲間と成功祈願の乾杯を繰り返す、ココロデスクです。





最後になりますが、読者の皆さま、良いお年を。
ココロプレスは、新春1月1日午前0時からスタート。
注目ですよ!