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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月12日月曜日

2011年12月12日月曜日16:50
外食の8割は寿司(回る方ですが)をチョイスします、マイクです。

塩釜でも不動の人気を誇る寿司処、「すし哲」。
津波被害を受けてから49日の改修期間を設け、50日目に再び店へ暖簾を掛けました。


JR本塩釜駅より程近い「すし哲」本店


開店はGW初日の4月29日―
本来ならば街が見せているはずの賑わいは、どこにもなかったといいます。


「やっていいものか」という葛藤。
けれど真っ暗な街並みに、誰かが灯りをつけていかなければという心境だったと、親方の白幡さんは振り返ります。



被災当時、店内には2m10cmの高さまで津波が浸水した



震災後、寿司ネタの主力となる外海に面した港町は壊滅状態。
水揚げも始まっていない状況でしたが、幸いにも市場には被害が少なく、素材集めにはそれほど困らなかったそうです。

「早く開けてもらって良かった」
「どこから仕入れてるの?」
店に食べに来てくださったお客様とは、こういった会話も多くありました。



「ここは三陸の魚の町、寿司街道。塩釜はまだまだ大丈夫だとアピールしていきたい」

自分たちが復帰することで、多くの人に前向きになってもらいたいと、親方は語ります。


 塩釜復興と新しい町づくりを誓う、すし哲親方


「今は被災地もこういう状況だが、ぜひ自分の目でこの地を見てもらいたい。
こちらに来られない人にも被災地の現実を伝えてほしい。
現状を知ることで、いつどんな状況で降りかかってくるか分からない災害に、心構えだってできるはず」

今後は、何もなくなってしまった場所での街づくりを、どう進めていくかが課題。
復興への支援や取り組みはもちろん、地権者それぞれの意見を取り入れながら、方法を模索していかなければなりません。


近隣の飲食店と協力して地域を励ます取り組みも行ったそうです。


「自分たち分の飯を作るも、200食分作るも同じこと」

4月の始めから約半月、近所のレストラン「シェヌー」前の敷地にテントを張り、日中瓦礫処理に来る人たちへ温かな食事を振舞いました。


カレーや中華飯、汁物などを始め、比較的被害の少なかったシェヌーで焼き上げた熱々のパン―――
きっと、多くの人の心とお腹が温まったのではと思います。



そんなすし哲の親方、白幡さんとシェヌーのオーナーシェフの赤間さんは、実は同級生です。
昨年から二店舗共同で、小さな光のページェントを始めました。


「駅前はまだまだ暗いけれど、素直に“いいなあ”と感じてもらえれば・・・」


ちょうど取材に伺った12月12日が、今年の点灯初日。
この冬初めての光を見ることができました。





一人でも多くの人の心に、温かな光が灯りますように―
そう願わずにはいられません。



■すし哲
塩竈市海岸通り2-22
022-362-3261(代)

(平成23年12月12日)

マイク